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"夫の写真に35年の歳月感じ"
- 2019/02/15(Fri) -
IMG_6524aki.jpg

~夫の写真に35年の歳月感じ~
 
 夫のアルバムが実家から出てきた。懐かしいフエルアルバ
ムで、不意に茶の間が昭和の香りに包まれた。フエルアルバ
ムとは写真を貼る台紙を継ぎ足せる糊が不要のアルバムで
あるが、3年前、店の若い店員に「フエルアルバムありますか」
と尋ねたら、何とも通じない。外国にいるようで苦笑。いつの間
にかフエルアルバムは死語になっていた。

 それはさておき、夫のアルバムに納められていたのは35年
ほど前、20歳過ぎの写真。私たちは10年ほど前に出会った
ため、35年前の夫を知らない。仕事から帰るや否やすぐに見
たい心を抑え、晩御飯や洗濯を済ませた後の団らんにゆっくり
と眺めた。

 そこには青年の夫が写っていた。その中に大好きなオートバ
イとともに南阿波サンラインの展望台で撮った写真があり、生
き生きした夫の背景にある椰子の木に釘付けになった。現在、
展望台の椰子の木は見上げるほどに成長しているが、夫の背
後にある椰子の木は背丈より少し高いくらいだった。夫も椰子
の木も35年という歳月が流れ、枯れることなく元気でいるのが
嬉しい。

 欲を言えば、夫もまたもう少し早く出会いたかった一人であり、
出会えたことに感謝したい。(了)
鉄線

(※2019/02/15 徳島新聞「読者の手紙」に掲載済) 





 
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城址と『徳島文學』2019 Volume2
- 2019/01/29(Tue) -
IMG_3013城跡

阿南市新野町辺りをぶらぶらしていて、宝姫神社、岡山城址という
碑が目に入り、急な坂道、竹林の中を上がって行った。こぢんまり
とした神社と城址。綺麗に清掃された神域に気持ちが引き締まる。

所属している徳島文学協会発行の文芸誌、『徳島文學』。2019年版
Volume2の発刊へ向け、昨年の秋頃から原稿が募集されていた。
私は随筆を書いて応募していたのだが、昨日、事務局から作品掲
載の嬉しい知らせ。Volume2は今春発刊される。

城址のような大きな跡ではないけれど、あちこちに自分の『跡』を残
こすことができるのは誠に幸せなことである。春の楽しみが一つ増
えた。春よ来い。早く来い。(笑)
                             鉄線


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"寄る年波 心の柔らかさ大切"
- 2019/01/15(Tue) -
IMG_2933花

~寄る年波 心の柔らかさ大切~
 
  寄る年波には勝てないとはいえ、易々とは負けたくはない。
体は日に日に硬くなり、動作に機敏さがなくなってきたように
感じるこの頃。二つ上の夫とは意識的に体を動かし、鍛え続
けようと話している。

 就寝前の柔軟体操も欠かせない。体をほぐすと寝つきがい
いし、足腰の調子もいい。柔軟体操を少しサボると、体は遠慮
なく元の硬さに戻り、その戻りようは驚くばかりである。柔らか
かったタオルが使い込むうちにごわごわになるように、寄る年
波とは若い頃、とてもしなやかだった心身が硬くなることを意味
する気がしている。

 平成がまもなく終わりを告げる。これからの時代は一に健康、
二に健康、三、四も健康、五も健康である。自分は若い、昔と
さほど変わってはいないと思っている方もおられるだろう。鏡や
ガラス窓に映る自分を見てハッとしたことはないだろうか。不意
に撮られた自分の写真を見てがっかりしたことはないだろうか。
何事も受け入れることから始まる。

 寄る年波とは今までできていたことができなくなることでもある。
妥協できることは妥協し、諦めるものは諦める。体の柔らかさと
ともに心の柔らかさを保つことが大切である。(了)

                           鉄線

(※2019/01/15 徳島新聞「読者の手紙」に掲載済) 


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落選(2018年)
- 2018/12/15(Sat) -
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第16回とくしま文学賞の発表があった。随筆、今年は入賞ならず。
毎月掲載されてくる「読者の写真」に負けじと始めた「読者の手紙」
への毎月投稿。3年ほど毎月投稿してきたが、なかなかパーフェクト
掲載は難しい。今年は今のところ、4月と11月が不採用。残念。
久しぶりに第1回阿波しらさぎ文学賞という新設の文学賞に小説を
応募してみたが、落選。2018年からこのブログ発の「鉄線」という
名前で応募し始めたが、賞には届かなかった。また元気で来年。
昨日、母がまた転けて顔を打ったとか。こちらのほうも色々大変だ
った2018年。今から母のところへ様子を見に行く。その他、諸々。

                           鉄線


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"秋祭りの合図花火の思い出"
- 2018/10/20(Sat) -
CACRRW7K_合図花火

~秋祭りの合図花火の思い出~
 
 県南は秋祭りの最盛期である。開催を知らせる合図花火の
賑わしい音があちらこちらから届く。青い空に寸時に浮かぶ儚
げな白煙とは裏腹に、これから勇ましい祭りが始まる期待感に
心はひとりでに躍り始める。

 8年前、たまたま通りかかった山あいの神社で合図花火が鳴
り、車を止めた。秋祭りが行われており、境内で年配のご婦人
に「これ、何か知っとるで?」と声を掛けられた。それは半球状
のてっぺんに導火線の付いた黒こげの物体で、合図花火の燃
えかすだと言う。その玉皮を家の前に吊しておくと魔除けになる
との言い伝えがあるようで、それを知る人も今では少なくなって
しまったと嘆いておられたのを今でも覚えている。

 10月6日付の朝刊に「70歳まで雇用へ法改正」の記事が掲
載されていた。身も心も元気でないと70歳までは働けない。黒
こげの玉皮を軒先に吊し、安心していてはいけない。いつまでも
若々しく元気でいるためには趣味を通して体を鍛え、考え続ける
ことが大切である。

 合図花火の音を耳にするたび、人の営みの中からきらりと光る
小さな玉を拾い出し、書き残すことが私のもう一つの仕事、と感じ
た8年前を鮮明に思い出すのである。(了)

                            鉄線

(※2018/10/20 徳島新聞「読者の手紙」に掲載済) 


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