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"レジで戸惑う婦人に母重ね"
- 2020/07/07(Tue) -
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~レジで戸惑う婦人に母重ね~

 この1年ほどで世の中は確かに変わった。スーパーマーケッ
トはセミセルフレジになった。表向きはレジでの待ち時間短縮
であるが、実際はキャッシュレス化の推進であろう。

 先日、あるスーパーマーケットで私の前に並んでいた高齢の
ご婦人がセルフレジで精算を始めた。私の夫は、その向こうで
買い物バッグを持って私が精算するのを待っていた。ご婦人は
セルフレジの画面より背が低く、レジの前で1,000円札を持った
ままどぎまぎしていた。店員は来ない。見るに見かねて私の夫
が助け船を出していた。

 店を出ると、さっきのご婦人が信号が変わるのを待ちながら
路肩の縁石に座り込んでいた。買い物は思いのほかエネルギ
ーが必要であり、慣れないレジに疲れたのだろう。ご婦人に母
や20年後の自分を重ね合わせ、心にしばし影が差した。

 7月から全国の小売店でプラスチック製レジ袋が有料化にな
った。母が入院して1年になる。母は無類の機械音痴で退院し
た暁には世の中の変わりように順応していけるだろうかと思う。
これからはますます柔軟さが求められるが、置いてきぼりを食
う人に当たり前のように手を差し伸べることができる世の中でも
あってほしい。(了)
                           鉄線

(※2020/7/7 徳島新聞「読者の手紙」に掲載済)





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"84歳 成熟した民度の持ち主"
- 2020/06/17(Wed) -
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~84歳 成熟した民度の持ち主~

 民度。この度初めて耳にした言葉である。明確な基準はなく
曖昧に使われているらしい。使用する人や場面によって滑稽
に聞こえたり、疎ましく感じたり、その人の成熟度が問われる
言葉のような気がしている。

 私が所属している芸術団体から先月、文芸雑誌「徳島文學」
第3号が発刊された。私の作品も掲載されており、日頃の感謝
を込め季節品を贈るように友人、知人に送付した。

 昨日、その中の一人からハガキを頂いた。84歳。長年、膠原
病と闘っている。ご主人を介護しながら、されながら、山の中で
2人で暮らしている。2月に転んで左手首や肋骨を骨折、日にち
薬だからと家に戻され、6日後に右太ももの付け根を火傷した、
と書かれていた。彼女は俳句や短歌をたしなみ、私の書くもの
を楽しみにしてくれている。

 「人生はどんなことがあるかわからないし、痛みから逃れられ
ない。でも、自分の道だから乗り越えていかなければならない」
と締め括られていた。自分や家のことで大変であるのに、掲載
のお祝いに別便で小男鹿を送ったと書かれていた。いつも前向
きで強くて優しい彼女は誠に成熟した民度の持ち主である。(了)

                        鉄線

(※2020/6/17 徳島新聞「読者の手紙」に掲載済)



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"こいのぼりが泳ぐ日はいつ"
- 2020/05/11(Mon) -
201912100まん中

~こいのぼりが泳ぐ日はいつ~

  春から初夏にかけて阿南市深瀬町の空に数百の鯉のぼり
が泳いでいるが、今年は見ることができなかった。先日、所用
で加茂谷の沈下橋を通った時、美しい新緑の中、鯉のぼりが
一匹も泳いでおらず、その違和感に心は一瞬、戸惑いを見せ
た。
 
  新型コロナウイルスの影響で加茂谷鯉まつりをはじめ、各
種イベントは中止を余儀なくされている。商業施設、宿泊施設、
飲食店なども営業が自粛されており、暖簾の掛からぬ施設は
人気の無さも相俟って、思わず立ち尽くしてしまうほどその場
の雰囲気を一変させている。

  加茂谷沈下橋の手前のアスファルトに「徐行 人はまん中
を」と書かれている。この注意喚起を見るたび、人は道のまん
中を真っすぐな心で歩き続けなければ、と思う。決して横道に
それることなく、後ずさりすることなく前進しなければならない。
周囲は目前の川のように絶えず変化する。それは今までと変
わらない。ただ大きな変わりようは強いストレスとなり、DVや
虐待が懸念される。 

 新型コロナが終息した時、季節を違えて咲く花のように加茂
谷の空にも数百の鯉のぼりが泳ぐといいな、と密かに思ってい
る。(了)
                          鉄線

 (※2020/5/11 徳島新聞「読者の手紙」に掲載済)





 
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500字と50㎞
- 2020/05/06(Wed) -
J94A2484橋

ゴールデンウィークも今日が最終日。午前中、いつものようにトレ
ッキングに行くには肌寒く、天気がイマイチ。と言うことで、私は毎
月新聞に投稿している500字の原稿を書くことにし、ダンナはロ
ードバイクで伊座利峠往復50㎞に出かけた。私が500字を書き
上げるのと、ダンナが戻ってくるのは、ほぼ同じだった。(笑)お疲
れさま。
                             鉄線

  
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"何があっても日々起き上がって"
- 2020/04/22(Wed) -
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 今春から京都で大学生の甥っ子弟へ。入学式が中止、授業も
原則ネット配信だとか。何もかも私が大学生だった頃とは異なり、
気安く助言できませんが、何があっても日々起き上がってくださ
い。がんばれ。(写真、向かって右が日々起)
                          鉄線


2020/04/22 徳島新聞の情報とくしま(18ページ)、「コロナに負
けない!心つなごう」に掲載されています。「鉄線」が「匿名女性」
になっており、ショック。いつものように名前で投稿すればよかっ
たな~。(残念)


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