
峠から山道を下り始めると、途中から澄んだ川に沿って走っている
ことに気づき、集落のある麓までやってくると、川へ下りられそうな
道を見つけ、下りてみました。
「おっ!」
この橋を渡らないと撮りたいポイントには行けない。「橋よ!折れる
な」と祈りつつ、「鉄線よ!バランスを崩して落ちるな」、と思いつつ、
根性で1枚

パチリ。うわっ、ファインダー越しに見るの、恐っ〜。
高校の時、体育の授業で平均台が課題の時がありましたけれど、
動作のたび、まぁ、よう落ちてましたわ。体育教師はそんな様子に
あれこれ言うてましたが、そんな!うまかったらオリンピックへ行っ
とるちゅうねん!体操もんに、夏のプールは嫌いでしたね〜。ます
ますブサイクに見えるダサイ水着を着たくなくて、「今日はあれなん
です」と、3年間泳がなかったような気がするが‥‥。
橋は平均台より低かったですから、まだマシでしたが、100mくらい
この橋が続けば、まぁ、途中で落下してるかもしれません。あははは。
川の流れで何か目がだんだんヘンになってきますもん。波とかも見
てると酔いそうになります。えっ、それはお前だけだって?!


この川、なんていう名前の川だったのかな。川底の石や泳いでる小
魚がはっきり見えるほど澄んだ川でした。途中で、ズボンの裾を捲り
上げて(と言ってもふくらはぎまでしか上げられないが‥‥)、スニー
カーと靴下も脱ぎ、川の中へ入りました。(子どもか!)
「わぁ〜、冷たくて気持ちいい〜。」
苔むした石に足を取られ、何度も滑りそうになり、「おっとっと!」を連発!

滑らないよう歩くのに必死で、写真を撮るの、すっかり忘れてましたね!
あ〜、水中カメラがほしいなぁ〜。

私は山に囲まれた水辺が好きなようです。水辺。川でも湖でも海でも
水のほとりに行くと、ほっとします。私にとって、カタルシスを感じさせ
てくれる空間のようです。たぶん、山深くないとだめだと思います。
水辺も上流域の澄んだ川、清流がいいかな。鏡のような静かな湖面
もいいけれど、動きがあるほうがいいです。川音もヒーリングミュージ
ックですから。
湖は湖面を境に、線対称の風景が美しいですけどね。こうやって、山
あり、川ありの空間にやってきて、ひとりでに浄化を行ってるようです。
もの凄いストレスがある、というわけではありませんが、自然とそうい
うことを身体がやっているようです。カメラのシャッター音も知らず知ら
ずのうちに、川音同様、癒し音になってしまっているのかもしれません‥‥。

東山魁夷の絵が好きで、最近、ふとんに寝っ転がって眺めます。昔、
彼の『月宵』という作品が好きで、ひとつ、短篇を書いたこともあります。
久しぶりに画集を見ながら、自分が撮ってきた写真によく似ている構
図があり、驚くことがあります。だから、私は魁夷が好きなのか?今ま
で見てきたものが頭に残っていて切り取り方が似てくるのか?なんて
思いながら眺めています。魁夷の絵も、山と水辺がモチーフのものが
少なくないのですが、あぁ、この人もこういう空間にカタルシスを覚えて
きたんだろうなぁ、って勝手なこと想っています。

下記の画集の中に、この写真に雰囲気の似た作品があり、驚きました。
写真集とか画集はいただくと、とてもうれしいですね。この画集もいただ
いたものです。また、坂出まで魁夷の絵を観に行きたくなりました。
鉄線
