ケサゾラ㉖ 何事も気長に
- 2018/07/30(Mon) -
IMG_6087ケサゾラ

ケサゾラとは、今朝の空。7月30日、結婚後、4年目に突入。
両親の入院、私のぎっくり腰などなど、色々ありますが、明け
ない夜はないので、気長にやります。せっかちなので気長は
ストレスになりますが。(笑)
                         鉄線


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2年前の悪夢、再び。
- 2018/07/29(Sun) -
IMG_1933e5.jpg

28日夜、そろそろ寝ようかと思っていると母から電話。庭で転んで
たぶん骨が折れているかもしれないと電話があり、その後、救急車
で県立の病院に搬送された。腸骨が折れているらしい。安静にして
自然にくっついた後、リハビリだそうだ。両親が同時に入院という、
2年前の悪夢、再び。今日は師匠も私も病院に行ったり、家の片付
けをしたり、寝不足もあって疲れたなぁ~。
                            鉄線


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革婚式は、今治・来島海峡へ
- 2018/07/28(Sat) -
IMG_2028来島

革婚式は、今治・来島海峡へ日帰り。母も誘って行ってきた。
師匠、往復400㎞の運転、お疲れさまでした。ありがとう。
母も行きたかったところに行くことができ、喜んでいた。食材
買いにスーパーマーケットに行くのと、病院に行くだけでは
つまらないだろうから。
                         鉄線


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ケサゾラ㉕ (革婚式)
- 2018/07/27(Fri) -
IMG_6077ケサゾラ

ケサゾラとは、今朝の空。7月27日、結婚3周年、革婚式の朝。
結婚記念日はお互い、休みを取り、旅行に出かけることにして
いる。今年も早々とコースを決め、ホテルも予約していたが、7
月上旬に父が倒れ、現在も入院中と言うことで、ホテルはキャ
ンセル。台風12号の動きが気になるところだが、今日は晴れ。
泊まりの旅行は流れたけれど、せっかく休みを取ったので、今
からドライブに出かけよう。師匠には申し訳ない...。

                          鉄線



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水分補給ちう
- 2018/07/26(Thu) -
IMG_1964猫

猫たちに少し入れ替わりがあったようである。少し前にいた何匹
かがいなくなり、強面の猫を見かけるようになった。小さかった
赤ちゃんも大きくなり、こうして姿を見せるようになった。お気に入
りの笑う猫、茶トラがいなくなり、がっかり。お気に入りがいなくな
ると、何だか寂しい。オセロに、おかっぱん、そして、シャドー。

                         鉄線



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第66回二科会写真部・会員推挙おめでとう!
- 2018/07/25(Wed) -
DSC072896おねえさん

写真から遠のき、また平野さんも年中多忙で、しばらく会って
いない。徳島市内に住んでいた頃は夜遅くまでコーヒーを飲み
ながら話し込んでいたが、最近はいつも電話かメールでササッ
とである。いつも勝手に原稿を送りつけては「どんな感じですか
?」と感想を聞いたりしている。

気持ちにグッとくる写真を撮る平野さんが、このたび、『第66回
二科会写真部・会員推挙』を受賞された。今朝の朝刊に載って
おり、後で電話してみよう。おねえさん、会員推挙、おめでとう
ございます。これからも、自分の好きな写真を撮り続け、写真の
奥からその強い思いがふわりと立ち上がってくるような作品を見
せてください。これからもおねえさんの撮る写真のファンとして、
心から応援しています。おめでとう、おめでとう!!

また一緒に写真を撮りに行きたいなぁ。

                           鉄線


  
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掌編小説 『猫に聞け』(後編)
- 2018/07/24(Tue) -
16179499_猫の家

『猫に聞け』 (後編)    
        
 訟子は古田と付き合い始めても休日はカフェに出向き、原稿を書き続けて
いた。店は午後になると客足が一気に増え、阿波踊りの演舞場のごとく騒然
としてくるため、大抵は静かで筆の走りが良い午前中に原稿を書き、午後は
あちこち見聞に走り回る。
 盗み聞きも客足の少ない午前中が意味深で良い。大抵の話は店内に流れ
る音楽と一緒に右耳から左耳に抜けてしまうが、稀にパソコンを打つ手を止
め、聞き入ってしまう話がある。その瞬間、訟子は人の営みの裾野の広さ、
奥の深さを実感しつつ、獲物を見出しては一気に川面に急降下するミサゴへ
と変わるのだった。
 ある日、訟子の定席の通路を挟んだ斜向かいの席に女性二人が賑やかに
入店してきた。訟子と同世代だろうか。一人は長髪で痩身、もう一人は短髪で
小太りである。長髪が一方的に話し、短髪は聞き役に徹している。長髪の綾
(あや)は若い頃に離婚し、秋田町で小料理屋をしながら子どもを育ててきた。
その子どもも結婚し、自分も残りの人生を好きな男と幸せになりたいと思って
いる。もう五年ほど店に通ってくる客の中に同じ高校の一学年下の男がいて、
学生の頃から綾に憧れていたらしい。
「チーちゃん、雨の日にずぶ濡れの猫みたいに店にやってきて、最初は何とも
思わなかったんやけど、アーちゃん、アーちゃんってかいらしいんよ。そこの工
学部の教授で、結婚して専業主婦になるんもええかなって」
 綾の話を聞きながら短髪はどんな顔をしているのか訟子は気になった。短髪
は頷いているだけなのか、話に入り込む隙が見つからないのか、綾の声しか
聞こえなかった。
「チーちゃんみたいなんが母性本能をくすぐるタイプなんよね。私も負けるくらい
の猫好きで、あっちのほうも相性ええし、今まで苦労してきた分、やっと運が回
ってきた感じ」
 この日、訟子はいつもより早くカフェを後にした。独善的な話を聞くのは根気が
要る。短髪もげんなりしてカフェを後にすることだろう。福島橋上空をミサゴがた
おやかに旋回し、反対側の歩道をひょうたん島に向かって猫がはんなりと歩くの
を見た。
「ちょうめい」
 振り向かなかったが、白と黒の毛の配色が確かに長明だった。
「長明もどきだったんかな?」
 家の庭にいる時より凛として大人びて見えた長明。見間違えるはずはないと
思いつつ、確信がなかった。空似と片付け、福島橋を後にしたが、この時、訟子
のみぞおち辺りにできた小さな泡沫は消えないままだった。
 夕方になると、いつものように五匹が物干し台に上がってきて、餌を所望した。
訟子は長明を抱き上げ、昼間、福島橋を歩いてなかったか尋ねた。五匹の中で
も甘えん坊の長明。名前を呼ぶと、必ずニャーと返してくれる。
「ちょうめい」
「ニャー」
 やはり、昼間の猫は長明ではなかったのだ。呼ぶとこんなにいい返事をする。
五匹に餌を与えながら、ふと昼間は何処にいて、何をしているのか気になった。
若い頃、訟子の友人が二股を掛けられ、大騒ぎになったことがあったが、自分
も五匹に二股をかけられているかもしれないと思った。うちの猫と思っているが、
実はよそ様の猫で、自分はただの都合のいい女、退屈しのぎかもしれない。見
えない部分が見えないと誠実なのか不実なのかを判断することはできないが、
仮に不実だとわかっても、五匹がくれば訟子は餌を与え、寝床を提供するだろう。

 冬の間も五匹は家に通ってきた。猫アレルギーの古田のこともあり、家の中に
は入れなかったし、五匹も安易に入らなかった。気高い微香を放つ庭の紅梅は
五匹の爪研ぎと化し、痛々しい。古田も五匹も居心地が良いから通ってくるのだ
ろう。わかっていることより、わからないことのほうが多かったが、それで良かっ
た。自分の親兄弟、親友についても実はよくわかっていない。縁や出会いは必
然であり、生きることを玄妙に感じながらも全てを把握する術を持ち合わせてい
ない以上、バイアスが内在していることもわかっていた。
 訟子はパソコンをカバンに詰め、カフェに出かけた。すぐ後から長髪と短髪が
入ってきて、川沿いの最も奥の席に訟子、その手前の席に二人は座った。少し
高めの背もたれがパーテーション代わりである。座ると顔は差さない。綾は猫
の話をし始めた。
「うちの猫ちゃん、いっぺん見に来んで?店に出るまでは五匹がおやつを食べ
て、しおらしくしとるけん」
 五匹。訟子は「うちと同じ」と言いそうになった。毛色が真っ白をしらこ、スモー
クをつみれ、黒をごま、ホルスタインをミルク、茶トラをゆばと名付けたところは、
さすが小料理屋の女将である。訟子は(毛色まで同じ)と思いながら猫の名前
を書き留めた。
「まだプロポーズされてないけんど、行く行くは結婚したいと思とんよ。チーちゃ
んも紹介したいし。最後のチャンスやけんな」
 結婚したい女は最後のチャンスと自己暗示にかけ、自分の背中を押すのだ。
元々、男のほうが片思いだったが、今は女のほうが盛り上がっている、そんな
感じだった。
「チーちゃんって、名前何ていうん?年を重ねてからの恋愛もええね」
「チカラって言うんじょ。主税って書いてチカラ。名前ほど力強くはないけんど」
 主税(ちから)と聞いた瞬間、握っていた赤鉛筆の芯が折れた。窓の外を流れ
る福島川の川面より大きな漣(さざなみ)が訟子の心を波立たせていた。自分
の男と思っているが、本当はよそ様の男で、自分は都合のいい女のほうかも
しれない。見えない不実が本当であり、見えていた誠実が実は嘘だったりする。
見えない部分はわからない。五感を働かせて感じ取るしかないのだ。確信は
持てなかったが、綾のチーちゃんは古田主税、綾のしらこ、つみれ、ごま、ミル
ク、ゆばは、漱石・百閒・寂聴・長明・兼好のような気がしていた。福島橋で見
かけたのはやはり長明だったのではないか。お色気たっぷりに「ミルクぅ」と呼
んでやれば、長明はくるりと振り向き応えたかもしれない。新蔵町にある綾の
家に行く途中だったと思うと、手足の震えが暫く収まらないほど腹が立った。
 人も猫も、家の外で見かけると別人、別猫のように映り、心に薄膜が張った
ようになるから不思議である。これから別の女のところに出かけるのだ。別人、
別猫のように見えて当然かもしれない。モチーフ探しの盗み聞きで自分が撃
沈されるとは思ってもみなかった。この日、訟子は綾の甘ったるい声の横を
通り、追いかけてくる麝香(じゃこう)の香りを振り払いながら何も書かずに店
を出た。
 その日の夕方、古田がふらりとやってきた。何も連絡もなしにやってくるとこ
ろは相変わらず猫的である。都合が悪い時は実に潔く帰ってゆく。そんな聞
き分けの良さに古田はこういう都合のいい家を何軒も持っているのではない
かとさえ思う。
 台所でパスタを茹でながら古田を呼んだ。
「チーちゃん、そこのジェノベーゼの瓶、蓋開けといて」
「よっしゃ」
 古田は気づいていない。麺は柔らかめが好きな古田だが、今宵は少し芯
残して笊に打ち上げた。アルデンテは訟子の好みである。そして、居間の窓
も今宵は少しだけ開けてある。古田と過ごす時は和やかだった春秋の川に
先ほどから海嘯(かいしょう)が起きている。起こしたのは訟子である。いつも
と様子が違う居間に好奇心旺盛な百閒がそろりそろりと入ってきた。餌時だ
からというよりは古田の声や体臭に反応してのことだろう。
「お、つみれじゃないか」
 古田の低くしなやかな声に他の四匹も入ってきて納豆のようにまとわりつ
いた。マスクを忘れた古田は先ほどからクシャミを連発し、目を掻いている。
綾の飼っている猫が訟子の家に何故か入り込んできて、古田は外に出そう
と、あの通夜の日くらい大わらわである。
 訟子は台所から居間を眺めていた。よそ様の居間を覗いているようで気持
ちが悪かった。見えないものが見えた瞬間、みぞおち辺りに留まっていた不
快な泡沫が海嘯に弾き飛ばされ消えた。
「チーちゃん、そろそろご飯にせんで」
 古田は赤く腫れぼったい目をカッと見開いたかと思うと、よろめいて寂聴の
尻尾を踏み、抱いていた漱石を床に落とした。(了)

                               鉄線

※読んでいただき、ありがとうございました。この作品は、第1回阿波しらさぎ
文学賞に応募した作品ですが、久しぶりに小説を書き、楽しかったなぁ。




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本日、大暑
- 2018/07/23(Mon) -
IMG_1946大暑

本日、大暑。二十四節気の第12。快晴が続き、気温が上がり続ける
頃。命に関わる危険な暑さが続いている。カメラを持って外を歩くが、
1時間も歩いていられない。昨日は竹ヶ島まで大好きな夏の花、ハイ
ビスカスを見に出かけたが、殆どの木に花は付いておらず寂しい状
態。カラカラに乾き、枯れた木も沢山あった。この暑さのせいで枯れて
しまったのか?夏の花さえも枯らしてしまう今夏の猛暑は花の命も奪
うほど...。鰻のかば焼きでも食べて、大暑を乗り越えたいところだが、
鰻はますます高騰。庶民の味、食べ物ではなくなってしまったな。

                            鉄線


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掌編小説 『猫に聞け』(前編)
- 2018/07/22(Sun) -
NCM_1386猫の花

『猫に聞け』   (前編) 
        
 訟子(しょうこ)はひょうたん島にあるカフェで眉間に皺を寄せながら原稿を
書いていた。
 ひょうたん島とは、四国三郎という異名を持つ吉野川に形成された三角州
・徳島平野の東部に位置し、その支流である助任川、福島川、新町川に囲
まれた徳島市中心街のことである。ひょうたん形の周囲六キロほどの中州
には鉄橋を含め二十以上の橋が架かり、ひょうたん形の継布(つぎぬの)を
ざくざくかがり縫いしたような鳥瞰である。新町川から助任川には無料の遊
覧船も周遊しており、徳島市が水都であることを実感させてくれる。
 物書き志望の訟子が余暇にパソコンを持ち込み、小説や随筆の原稿を書
いているカフェはひょうたんの底に当たる部分、福島川の傍らにある。いつ
も開店と同時に店に入り、川沿いの席を陣取るのが常である。窓から見える
川面の揺らぎ、煌めきが清々しく心地よい。一瞬、他郷の川を船旅している
ような爽やかさに包まれる。青空を背景にカモメが飛ぶのも美しい。カモメの
中に時折、雰囲気の異なる鳥がいて、不惑を五年ほど過ぎても独身で、世
間の器に納まることなく何かに拘りながら生きる様(さま)はカモメの中のミサ
ゴに似ている。
 訟子はアメリカに嫁いでしまった親友から管理がてら格安で一軒家を借り
ている。いつか物書きとして食べていけるようになったら家を買い取ってほし
い、と言われてから十年が経つ。仕事も給料も冴えない会社に勤め二十年。
贅沢しなければ何とか女独り生活してゆける。事務主任という可もなく不可
もない肩書に嫌気がさしながらも、きっぱりと辞めて物書きになる覚悟も甲
斐性もない。可もなく不可もない一番は自分だとわかっていても決して口に
はしない。
 日々同じように見える暮らしもゆく川の流れのように決して同じではなく、
どんな泡沫(うたかた)が浮かび上がってくるかわからない。自分の書きよう
が心に幾ばくかの波紋を広げることも感じている。書くのが苦にならないう
ちは書き続けよう。いつも同じ結論に辿り着く。訟子は無常の理(ことわり)
を実感させてくれる川が好きである。生まれてこの方、ずっと川の傍らで生
きてきた。これからも川の傍らで暮らしながら、春秋(しゅんじゅう)という名
の川に翻弄されつつ、護られつつ、強かに生きてゆく気がしている。
 借家がある徳島市住吉はひょうたん島の少し外れ、住吉島川の畔にある。
住吉は街路の狭い住宅密集地で広範囲なこともあり、巨大迷路のようであ
る。友人知人、その他諸々、借家にすんなりと来られた試しがない。
 半月ほど前にも男が袋小路に追い込まれ、訟子の家のインターホンを気
が触れたように鳴らしたことがあった。上司の家に通夜に行く途中で道がな
くなってしまったらしい。(とろこいなぁ)という訟子の表情が男に伝わったか
どうかはわからないが、上司の家まで案内すると言うと、手を合わせて安堵
の表情を浮かべた。上司の家は訟子の家から一キロほど離れたところにあ
る大きな屋敷で、花輪が数え切れぬほど並んでいた。
 通夜に送り届けた帰り、訟子は壊れたオモチャのように「すみません」を繰
り返しながら歩く男を思い出していた。男からはナフタレンとチョコレートの香
りがした。喪服の後ろ身頃の裾上げが解れていたが、通夜の間、気になる
といけないと思い、黙っていた。
「何処からともなく現れた黒い泡沫。久しく留まりたる例(ためし)なし」
 大岡川に架かる橋の欄干を這い回る舟虫を目で追いながら、不意にそん
なセリフが訟子の口から衝いて出た。方向感覚の極めて鈍い喪服男に二度
と会うことはないのだろう。橋の上で立ち止まると、黒い泡沫のように痩せた
三日月を見上げた。
 それから暫くして、訟子の家のインターホンが再び鳴らされた。今度はゆと
りある間隔である。扉を開けるとモクセイの香りがふわりとし、黒い泡沫が立
っていた。訟子は思わず「あ、」と声を上げた。古田は到底、一人では食べき
れない量のチョコレート菓子を抱え、道案内の礼にやって来たのである。今
時、スマホやガラケーを持たず、上司の家にも自力で辿り着けぬ古田のこと
が道案内をしながら何となく気になっていたのは確かだった。
 古田だけでなく、半年ほど前から家の庭に瞳の色が左右異なる白猫が来
るようになっていた。いつしか白猫は母となり、その後(のち)、子猫五匹をぞ
ろぞろ連れて来た。母猫は弛(たる)んだ腹をゆらゆらさせながら新しい恋に
走ったのか、やがて姿を見せなくなり、五匹だけが夕方になると遠慮なしに
餌を貰いにやって来た。
 最初は庭の片隅で鳴いていたが、広さが二畳ほどの物干し台まで上がっ
てくるようになった。訟子は犬も猫もこれまで飼ったことがなかったが、取り
あえず、寝泊まりするなら小屋がいるだろうと天井のない正方形の木箱を
横に寝かせて置いてやった。餌はおはじきのようなドライフードを買って与
えた。名前を漱石・百閒・寂聴・長明・兼好と付けてやる頃にはすっかり猫
の愛らしさに嵌まってしまっていた。
 時たま家にふらりとやって来ては飯を食い、泊まってゆくバツイチの古田
もまた六匹めの猫のようだった。物腰が柔らかく、慎ましやかだったが、珈
琲の話になると人が変わったようになり、豆や道具を一式買い揃え、御点
前を披露した。女は何かにつけ手早く、卒なくこなしているように見えるだ
けで、時間を気にしなければ案外、男のほうが何でもこなし、しかも綿密で
自分のものとすることができるのでないか。得手不得手はあるだろうが、
古田を見ていて訟子はそんなふうに感じていた。
「古田さんの珈琲、いつ飲んでもおいしい。行っきょるカフェのよりおいしい
と思う」
 古田は訟子より三つ年上だったが、珈琲に限らず褒めてやると子どもの
ように嬉しがり、子猫のように甘えてきた。こういうことの積み重ねが結婚
へと発展してゆくのだろうか。訟子は珈琲の香りの充満した部屋で古田に
抱かれた。部屋の外では猫たちが訟子を呼んでいる。古田は幼い頃、猫
に噛み付かれ、大人になってからは猫アレルギーとかで触ろうとするどこ
ろか見ようともしなかった。(つづく)
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夏らしい雲
- 2018/07/21(Sat) -
DSCPDC_0003_BURST20180720110614719_COVER.jpg

だんだん夏らしい雲になってきた。会社の事務所からの風景。
写真の周囲には蓮根畑があちらこちらにあり、早生の白い花
が咲いている。今日はこれから母をピックアップし、那賀町まで。

                          鉄線

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さぎ文・一次選考通過作品決まる
- 2018/07/20(Fri) -
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阿波しらさぎ文学賞の一次選考通過20作品が決まった、と
本日の朝刊に掲載されていた。422点からの20点。県外7
点、県内13点。私は残念ながら通過できませんでしたが、
応募した作品はブログに掲載予定。
                         鉄線


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夕涼み
- 2018/07/19(Thu) -
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2020年東京五輪。7月24日~8月9日まで17日間に史上最多の
33競技339種目が実施されるらしい。「酷暑五輪」が想定されるため、
マラソン等の屋外競技は開始時間を午前7時に繰り上げた、とか。

それにしても暑い!連日の酷暑。いつまで続くのだろう。安否確認の
電話を日中に入れている。護衛艦むらさめの一般公開に行き、海岸
が思いの外、風が吹き、涼しかったなぁ~。

写真は自宅近くの那賀川のほとり。川は機嫌を損ねると生命に係わ
ってくるほど恐ろしいが、こうして気持ちを癒やしてくれることも確か。
川に限らず、日頃から備えをしつつ、いろんなことと上手く付き合って
いくしかない。
                           鉄線

  
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彫刻家・流政之さん、逝く
- 2018/07/18(Wed) -
DSC02015山さきもり

朝刊で、彫刻家の流政之さんが7日、老衰で亡くなられた
ことを知る。95歳。流さんの創り出す彫刻のファンであり、
中でも『YAMA SAKIMORI』 という静黙で力強い作品が
大好きである。写真は、2016年1月の『YAMA SAKIMORI』。
何度見ても見飽きない。また会いに行きたくなる不思議な
彫刻。流さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

                         鉄線


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暑中お見舞い申し上げます!
- 2018/07/17(Tue) -
DSC02221晴れ

暑中お見舞い申し上げます!
いつもTessen's Cafeにお越しをいただき、ありがとうございます。
連日猛暑日が続いておりますが、お変わりありませんでしょうか?
水分たっぷり、熱中症対策しっかり、猛烈な暑さに負けないよう、
くれぐれもご自愛くださいね。元気に今夏を乗り切りましょう。

                          鉄線

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"すっぴん空間" 日本の路地を歩く62 (護衛艦むらさめ)
- 2018/07/16(Mon) -
IMG_1890むらさめ

小松島市金磯岸壁に停泊中の、護衛艦むらさめの船上にて。
こういった建物と建物の間、"素"の部分というのは、多少散ら
かっていたり、ゴミが落ちていたりして、撮りながら人の気配、
ぬくもりを感じて安堵できる空間であるのだけれど、むらさめを
歩いてもゴミ一つ落ちていないし、整理整頓が行き届いており、
気持ちがいい。路地ではないが、とても美しいクールな空間。

                           鉄線






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豊稔池堰堤まで
- 2018/07/15(Sun) -
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昨日、父が入院する病院に行った後、母を誘って雲辺寺まで。
雲辺寺は10年以上も前に出かけて以来。杖を付いていて、
歩いたり、階段の上り下りが大変な母。どこまで行けるかな、
と思いながら出かけたが、駐車場をUターン。高齢者を連れて
のドライブは走るだけになってしまう。それでも出かける機会
が減ってしまった今となっては、楽しいに違いないと思いつつ
pilot師匠とふたり、フリード+を走らせている。

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豊稔池堰堤。現存する日本最古の石積式マルチプルアーチ
ダム。大正15年から4年の歳月と延べ150,000人の労力を
投入して完成された。趣のある石積式の建造物。前、訪れた
時には放水はしていなかったため、また違う雰囲気があった。

今日はこれからデイサービス。明日も母方の叔父の法事で
母を那賀町まで連れて行く。蝉が力強く鳴き始めた。短いけ
れど、蝉が最も輝く時。そろそろ出かける支度をしよう。

                          鉄線







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猛暑日の夕焼け
- 2018/07/13(Fri) -
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日中、物凄く暑かった日の終わり。夕焼けまで熱い色。明日も
猛暑日。危険な暑さになるとのこと、皆さん、気をつけてください。

                          鉄線

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スィートな人
- 2018/07/13(Fri) -
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最近、もろみを作っているが、「かき混ぜとこか?」とpilot師匠。
「お願い」と私。台所からおたまを持って、もろみが入った瓶を
開け、かき混ぜる。夕食の支度をしながら聞いていると、「お
いしくな~れ、おいしくな~れ」と言いながらかきまぜている。
最後に「おいしくな~れ」と呪文を唱え、しばらく待つだけ、と
蓋を閉めた。(笑) 何とも、かいらしい人である。

                      鉄線



~もろきゅうに夏の記憶再び~ (再掲載)
 
 知り合いから擂り粉木ほどのキュウリをいただいた。子どもの
頃から食べていたキュウリといえば、このおばけキュウリである。
夏休みには母に度々畑までキュウリやナスを採りに行かされた。
あの頃の夏野菜はどれも色濃く、香り豊かだった。真っ赤に熟れ
た固いトマトを、もう一度がぶりと頬張ってみたいと真夏日には
よく思う。

 畑からちぎってきたキュウリはゆず酢で和えるか、もろみに付
けてシンプルにいただく。市販のもろみは甘ったるかったり、余
計な味が添加されていたりするため、母はもろみ麹(こうじ)を買
い、長年家で作っていた。

 今春、高知県馬路村に出かけた際、もろみ麹が売られているの
を見かけ、母の味が懐かしくなり買って帰った。冷えたおばけキュ
ウリをこのもろみに付けて食べる。歯応えがあり、キュウリの強い
香りともろみが絡み合い、子どもの頃の楽しかった夏の日が蘇る。

 春に拵えたもろみも底を突きかけたため、もろみ麹を取り寄せた。
作り方は簡単。もろみ麹に甘酒と醤油を入れ、「おいしくなれ」と呪
文を唱え、しばらく待つだけである。夏の記憶とともに食べるおばけ
キュウリのもろきゅうは私にはとびきりの一品である。(了)



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1年前
- 2018/07/12(Thu) -
IMG_8366子猫

1年前に撮った猫たちの写真を眺めていると、見覚えのある顔。
カテゴリー猫の「リラックスな午後」、「野良に学ぶ」「展望台に生
きる」で登場した母猫の子ども時代。子どもの頃から人慣れして
いる猫だった。「ニューフェイス」の母猫でもある。

                          鉄線


 
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四国地方、梅雨明け
- 2018/07/11(Wed) -
IMG_6019梅雨明け

昨日、四国地方が梅雨明け宣言。就寝時間になり、梅雨明け
を知る。

昨日、介護休暇(半日)を初めて使わせていただいた。2016
年秋に両親が入院し、2017年度に規程を作ってもらった。
ありがたい。昨日は昼から、父が入院している病院に行き、し
ばらくいた後、午前から来ていた母を連れて実家にまで。太陽
はまだ高く、布団や座布団を干し、洗濯機を回したまま、母を
川内町の風呂まで連れて行く。父が日曜に入院したため、風
呂に行きそびれていたのだ。80過ぎても女性は女性。思いが
けない入浴に母は喜んでいた。私と一緒に過ごす時間が長いと、
母の機嫌も良くなってくる。孤独や不安を感じてテンションが低
い時もあり、少しリフレッシュできたようで何より。介護休暇を使
わせていただいてよかったな、と感じた半日。

                           鉄線

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イソヒヨドリ♂
- 2018/07/10(Tue) -
IMG_6093イソヒヨドリ

猛禽類が好みなのだが、それ以外で好きな鳥は?と聞かれると
「イソヒヨドリ♂」と答える。見目形も美しいが、さえずりも心が洗
われる思いがする。
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ケサゾラ㉔
- 2018/07/09(Mon) -
IMG_6017ケサゾラ

ケサゾラとは、今朝の空。7月9日、午前5時過ぎの南空。
久々の青空。雨、長かった。とにかく容赦なく降りました。
このまま梅雨明け宣言を聞きたいものです。

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朝まだき
- 2018/07/08(Sun) -
DSC02117海

今朝、母からHELPの電話あり。4時前だった。父の具合が悪い、
と言う。pilot師匠とともに雨の中、徳島市に向かう。救急車を呼び、
入院。またしばらくバタバタしそうだ。
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"もろきゅうに夏の記憶再び"
- 2018/07/08(Sun) -
20180704061もろみ

~もろきゅうに夏の記憶再び~
 
 知り合いから擂り粉木ほどのキュウリをいただいた。子どもの
頃から食べていたキュウリといえば、このおばけキュウリである。
夏休みには母に度々畑までキュウリやナスを採りに行かされた。
あの頃の夏野菜はどれも色濃く、香り豊かだった。真っ赤に熟れ
た固いトマトを、もう一度がぶりと頬張ってみたいと真夏日には
よく思う。

 畑からちぎってきたキュウリはゆず酢で和えるか、もろみに付
けてシンプルにいただく。市販のもろみは甘ったるかったり、余
計な味が添加されていたりするため、母はもろみ麹(こうじ)を買
い、長年家で作っていた。

 今春、高知県馬路村に出かけた際、もろみ麹が売られているの
を見かけ、母の味が懐かしくなり買って帰った。冷えたおばけキュ
ウリをこのもろみに付けて食べる。歯応えがあり、キュウリの強い
香りともろみが絡み合い、子どもの頃の楽しかった夏の日が蘇る。

 春に拵えたもろみも底を突きかけたため、もろみ麹を取り寄せた。
作り方は簡単。もろみ麹に甘酒と醤油を入れ、「おいしくなれ」と呪
文を唱え、しばらく待つだけである。夏の記憶とともに食べるおばけ
キュウリのもろきゅうは私にはとびきりの一品である。(了)

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 (※2018/07/08 徳島新聞「読者の手紙」に掲載済)   



       
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奇跡・七夕の夜
- 2018/07/07(Sat) -
IMG_5985七夕

今日は七夕。昼間の豪雨が嘘のような19:10頃の空。どうか
このまま、晴れていてください。奇跡・七夕の空。

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晴れますように
- 2018/07/07(Sat) -
DSC02151青い家

大雨特別警報というものが出されている。兵庫、広島、京都、
岡山、鳥取。東広島の甥っ子の家が気になる。徳島市も避難
準備が発令されている。膝に2週間に一度、注射を打ちに行く、
と言ってた母が気になる。福山の親戚の家は大丈夫だろうか。
大阪で最近、大きな地震が起こり、今、大雨に痛めつけられて
いる。容赦のない天災は、とにかく恐ろしい。

母は注射に行きたかったようだが、父が朝のうち少し容態を言
ったようで病院に行きそびれたらしい。父も良くなってきた、雨も
小降りになってきたとのことで、今からかかりつけ医に薬をもらい
に行く、と言う。(土曜は午前診療)風呂、買い物は明日行くつも
りだが、電話をしてくれたら朝からサポートに行ったのに。

昨日は人間ドック。今日は、pilot師匠が人間ドックに出かけてい
る。午後は現在、入院中の旦那方の親戚の洗濯物を回収に行く。
我が家の冷蔵庫も空っぽに近い。洗濯物を家まで届けた後は、
大雨中、買い出しだ。pilot師匠の足の具合は徐々に良くはなって
いるが、まだまだ本調子ではない。梅雨明けするように、いろんな
懸案も早くからりと明けたらいいな。
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人間ドック
- 2018/07/06(Fri) -
DSC02528道

物凄い雨。いつもの時間より少し早く家を出て、徳島市へ。今日
は年に一度の会社の定期健康診断(人間ドック)。こんな豪雨の
中、行きたくないな~。
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夾竹桃の花
- 2018/07/05(Thu) -
DSC02530花

夾竹桃の花が咲いているのを見ると、「夏が来たな」と思う。
写真は沙弥島で咲いていた夾竹桃。

夾竹桃は有毒植物。子どもの頃から花に近づくたび、「近づ
くな」と言われてきた。植わるその土まで毒性がある。

こうして見ると、夾竹桃は美しい。ついつい近づいてしまう。
近づきすぎると、油蝉の羽音とともに、母の声がしてくる。

四国。先週から雨ばかり。台風7号が温帯低気圧になった
途端、また別の台風が発生。体に苔が生えそうだ。

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もろみこうじと甘酒
- 2018/07/04(Wed) -
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今春、馬路村に出かけた際に買って帰った「もろみこうじと甘酒」
のセット。書いてあるとおりに作るだけなのだが、とてもおいしい
もろみができあがる。そろそろ底を突きそうな量になってきたので、
また作る。これからは胡瓜が旬。しろこがくれた収穫したての胡瓜
に付けて食べたら、おいしかったな。
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トウモロコシ
- 2018/07/03(Tue) -
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到来物で、しかも、初物のトウモロコシ。とても甘くて、おいしい
トウモロコシだったな。1本を2人で分けて、いただいた。

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